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【水球】ルール一覧|基本・交代方法まで詳しく解説!

オリンピックの正式種目でありながら、実はよく分からないという人も多い競技が水球です。
「水中の格闘技」などと言われますがもちろん格闘技ではない水球。英語ではウォーターポロと呼ばれますが、馬に乗るわけでもありません。
謎が多い水球は、いったいどのような競技なのでしょうか。
今回は、水球のルールをご紹介。
基本から交代方法まで詳しく解説します。

【水球】とは

水球は水泳競技の1種目。
プールで二つのチームが相手側ゴールにボールを入れて点数を競い合う球技で、ボールを手で扱うことから、「水中のハンドボール」と言われます。
この「水中のハンドボール」というのが、説明としては最もシンプルで分かりやすいかもしれません。
ちなみに水球では、ゴールキーパー以外は片手でしかボールを扱えないという決まりになっています。

ウォーターポロという理由

ではなぜ水球は英語でウォーターポロ(water polo)というのでしょうか。
実はもともとイギリスでこのスポーツが始まったとき、水面に浮かべた樽に乗り、櫂でボールを運んでいたのです。
まさに馬に乗って行うポロにそっくりということで、名前はウォーターポロに。
その後、現在のようなルールになりましたが、ポロという名前はそのまま残っているのです。

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【水球】ルール一覧

水中のハンドボールである水球。
具体的にはどのようなルールで行われるのでしょうか。

設備と用具

水球はボール1個と両チームを区別する帽子、ゴールになる幅3m、高さ90cmの木枠があれば、プールでも川でも海でも遊ぶことができるとされています。
とはいえ公式戦には正式な大きさのプールが必要。
このプールは、長さが男子30m、女子25m、幅は男女ともに20m、水深は2.0m以上と規定されています。
これは実際に見るとかなり広いもの。その広いプールでボールを奪い、相手ゴールまで運ぶためには強靭な体力とスタミナが必要となります。
なお2019年のルール改定で、公式戦の場合はサイドラインの外に交代を行うための最低1m幅のエリアがあることが望ましいとされるようになりました。

人数と競技時間

水球は、各チーム7人(フィールダー6人、ゴールキーパー1人)で行います。また各チームには6人の交代要員がいるため、合計は13人
競技時間は正味8分間のピリオドを4回行います。
正味というのは、競技が中断する度に時計が止まるからです。
第1ピリオドと第2ピリオドの間、第3ピリオドと第4ピリオドの間には各2分間のインターバルを設定。第2ピリオドの後には3分間のインターバルが入ります。
また各チームは競技時間中に1分間のタイムアウトを2回請求可能です。

帽子の色

男子の場合上半身裸でユニフォームが水没する水球では、チームは帽子の色で見分けます
またゴールキーパーだけはよく目立つように赤色の帽子。
そして注目したいのは13番の選手の帽子です。チームカラーか赤色かどちらかを選べ、ゴールキーパーの交代要員なら赤い帽子をかぶっています。
つまりベンチを見ればゴールキーパーの交代要員がいるかどうか、一目で分かるのです。

試合の流れ

各ピリオドの開始は、それぞれの自陣のゴールラインに並んだ選手たちがコートのセンターに浮かべられたボールを泳いで取りにいきます。そして誰かがボールに触れた時点で競技スタート。先にボールに触れた方が攻撃権を得ます。
攻撃側のチームは、攻撃権を得たときから30秒(コーナースロー後は20秒)以内にシュートを打たなければならないという決まり。
相手ゴールにシュートを入れると1点入り、第4ピリオド終了時に得点の多いチームが勝ちとなります。
そして同点の場合も延長戦はなし。勝敗を決める必要がある試合では各チーム5人ずつのシューターによるペナルティーシュート戦を行います。
サッカーのペナルティーキック戦は一方のゴールで行われますが、水球の場合は両側のゴールで行うのが特徴です。

主な反則① オーディナリーファール

水球の反則は、軽い反則(オーディナリーファール)と重い反則(パーソナルファール)に分けられます。
オーディナリーファールは以下のようなものです。

・攻撃側が30秒(コーナースロー後は20秒)以内にシュートを打てなかった
・ゴールキーパー以外の選手が両手でボールを扱った
・ボールを水中に沈めた
・握りこぶしでボールを扱った
・フリースローのときに、相手ゴールから6m以内でシュートした
・相手ゴールから2m以内に、ボールより先に入った(オフサイド)

オーディナリーファールでは、相手チームにフリースローが与えられます
フリースローは基本的にパスしかできませんが、相手ゴールから6m以上離れている場合は直接シュートを打つことも可能です。

主な反則② パーソナルファール

重い方のパーソナルファールには、エクスクルージョンファールペナルティーファールの2つがあります。
エクスクルージョンファールは例えば以下のようなもの。

・ボールを持っていない相手を捕まえたり沈めたり、引き戻すなどの行為
・相手のパスを両手で妨害する行為
・相手を殴るなどの危険行為 など

この場合、ファールを取られた選手は、「エクスクルージョンファール(退水)」になり、20秒間または攻撃権が交代するまで再入水エリアで待機しなければなりません。
ペナルティーファールは6メートルラインより内側で行うファールで、次のような反則がなければ得点が入っていたと判断されるときに取られます。

・相手選手のシュートを両手で妨害した
・ゴールを沈めてシュートが入らないようにした など

ペナルティファールでは相手チームにペナルティースロー(サッカーのPKに似たもの)が与えられます
また同じ選手が1試合に3回パーソナルファールをすると永久退水のペナルティ。その試合の残り時間は退場となります。

選手交代

選手の交代はどちらかのチームが得点したとき、タイムアウト中、またはピリオド間の休憩中に行うことができます。
交代は1度に6人までで、試合中に何度でも交代可能です。
なお以前は試合中の選手交代はゴールライン近くにある再入水エリアのみで行うことになっていましたが、2019 年のルール改定で、自陣側のサイドライン外で交代する選手同士がハイタッチすれば交代できるようになりました。

まとめ

実はシンプルなルールの水球。
簡単な規則に比べて、その競技内容はとてもハードです。
例えば試合中、ゴールキーパー以外の選手は床に足を着くことは許されていません。つまり選手たちはずっと立ち泳ぎをしているということ。想像以上のスタミナが要求される競技なのです。
ルールを覚えて、エキサイティングでハードな水中の格闘技をぜひお楽しみください。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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