缶蹴りは、子どもの頃に多くの人が一度は経験したことがある遊び。
道具は空き缶のみ、ルールも簡単です。
でも実は勘違いしたまま遊んでいた人も多いかもしれません。
また缶蹴りの歴史やコツには、私たちが思う以上の深みがあります。
今回は、そんな缶蹴りについて解説。
正確なルールや遊び方、歴史から、勝つためのコツや、気をつけたいポイントまで分かりやすくご紹介します。
缶蹴りのルール
基本の遊び方
缶蹴りのルールは実にシンプル。
かくれんぼに「缶を蹴る」というルールを加えた昔ながらの遊びで、ケイドロにも近いものになります。
オニがたくさん見つけても、途中で缶を蹴られたら振り出しに戻るのがポイント。
隠れる人もただ隠れるだけでなく、オニに見つからずに缶を蹴りに行くスリルが楽しめます。
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遊びの進め方
準備するものは空き缶1個です。そして以下の順番で遊びます。
・地面に参加者全員が入れるくらいの円を描き、空き缶をその真中に置く
・ジャンケンをしてオニを決める。
・オニ以外の1人が空き缶を思いっきり蹴ってスタート
・オニは蹴られた空き缶を拾いに行く
・他の全員はオニが空き缶を取りに行っている間に隠れる
・オニは隠れている人を探しに行き、見つけたらその人の名前を大きな声で呼び、円に戻って空き缶を踏む
・見つけられた人は円の中に入らなければならない(その人が缶を蹴ったらペナルティで次の鬼になる)
・オニが残りの人を探しに行っている間に誰かが空き缶を蹴り飛ばせば、捕まった人は逃げることができる
・全員が捕まったら終了で、最初に見つかった人が次のオニになる
ルールのバリエーション
缶蹴りのルールは地域や年齢、人数によっていろいろなバリエーションがあります。
・時間制限を作る
・見つかった子もオニになる
・オニが名前を間違えるとペナルティ
・オニが見つけた人数に応じて次の鬼を決める
・人数が多い場合は最初からオニが2人や3人になる
・缶を踏む回数が3回になる
・缶を蹴ったときに危なくないように、見つかった子の待機場所は近くの別の場所に設定する
基本ルールは単純ですが、缶蹴りは何度も振り出しに戻るため、時間が長くなりがち。より楽しく遊べるようにアレンジを加えるのも良いかもしれません。
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缶蹴りの歴史
起源とその歴史
缶蹴りの起源ははっきりとは分かっていません。
ただ、古代ギリシャの子どもたちが行っていた遊びが起源とも言われています。
それは、壁に向かってボールを蹴り、他の子どもたちがそれを探すというシンプルな遊びでした。
現代の缶蹴り
以前に比べると減少はしましたが、現代でも缶蹴りは行われています。
パソコンやゲーム機といったデジタルデバイスが普及した現代でも、子どもたちは実際に体を動かし、友達と一緒に遊んでいます。
特に幼稚園や保育園での体を使った遊びとして人気。
より安全に楽しく遊べるよう、さまざまなアレンジをしながら遊ばれています。
缶蹴りのコツと戦術
オニの戦術
オニが勝つためのポイントは、観察力とスピード。
蹴られた缶を拾いに行く間にも隠れる人を観察し、何人かでも隠れ場所の目星をつけておくことが重要です。
そしてその場所から缶を蹴りに来ても間に合う範囲で探す、フェイントで戻るなどの作戦を使いましょう。
隠れる側の戦術①サイン
誰かが捕まったら、オニがどこに探しに行ったかを他の人にサインで知らせます。
このときサインを出していることがオニにバレると見つかりやすくなってしまいますから、オニの目を盗んで行うのもコツです。
隠れる側の戦術②一斉攻撃
缶を蹴りに行くときは、数人が一斉に駆け寄るのも有効です。
これをやられるとオニは何人もの名前を一斉に叫ばなければならないため、間に合わない可能性が高くなるのです。
ただし、すでに名前を呼ばれて缶を踏まれた人が蹴ってしまうとペナルティでその人がオニになるため、注意が必要です。
隠れる側の戦術③衣服を交換
衣服を交換して、誰を見つけたかを誤認させる作戦もあります。
間違った人の名前を言って缶を踏んでいるうちに駆け寄って缶を蹴ってしまうのです。
背丈などが似ている人同士でやると効果的です。
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缶蹴りの魅力
体力と思考力が伸びる
缶蹴りにはある程度の体力や素早さが必要です。
しかしそれだけが全てではありません。
例えばどこに隠れるか、いつ走り出すか、といった戦略的な考え方も重要となります。
子どもたちが思考力を鍛える機会にもなるのです。
友情と協調性が育まれる
缶蹴りでは、サインや連携プレーなど、子どもたちが他の子と協力し、友情を深める機会ともなります。
鬼から逃げるために友人と一緒に隠れたり、相手の注意をしたりするなど、役割分担の気持ちや助け合いの精神も育つのです。
安全な缶蹴りのために:注意点と対策
遊び場所の選択
缶蹴りは楽しい遊びですが、硬い缶を蹴るため、安全性も重要です。
遊び場所を選ぶ際には、交通量の少ない場所、見通しの良い場所を選ぶことが必須になります。
缶が届く場所に危険なものがないかチェックしてください。
また隠れる場所がたくさんある場所なら楽しく遊ぶことができます。
まとめ
缶蹴りは古くから愛されてきた遊びであり、その魅力は、体力だけではなく、戦略性や友情、そして安全性にも及んでいます。
子どもたちにとって、楽しみながら様々なスキルを育む機会ともなるでしょう。
次に缶蹴りを遊ぶ際には、その深みと魅力を思い出してください。
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