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【サッカー】スプリントとは?世界・日本を代表する選手の最高速度も

サッカーには選手の能力・成績を表すさまざまな指標があります。
分かりやすいのはゴール数やアシスト数。
一方でいまいち理解しにくいのが「スプリント」です。
今回は、サッカーのスプリントを解説。
世界と日本を代表する選手もご紹介します。

【サッカー】スプリントとは

そもそもスプリントという言葉は英語で「全力疾走」や「短距離走」を表す言葉。サッカーでは国やリーグなどで若干基準が異なりますが、およそ24㎞/h以上で一定の短い時間以上走ることをスプリントと定義しています。

スプリント回数

このスプリントがデータとして使われるのは、主にスプリント回数
サッカーでは1試合での総走行距離をデータ化し、どれほどチームに貢献したかを示す指標の一つとしています。
同じようにスプリント回数が多い選手もチームへの貢献度が高いという評価
実際には総走行距離もスプリント回数も単に多ければ良いというわけではなく、体力を温存すべきときには温存し、肝心な場面で力を発揮した方が良いとも言われています。
とはいえスプリント回数が重要な指標の一つであることは間違いありません。

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スプリント回数の定義

スプリント回数は、Jリーグでは24km/h以上を1秒以上継続した場合にカウントする決まり。
公式サイトではスプリント回数のランキングも発表しています。それによると、試合別ランキングトップ20に入る選手は1試合に40回以上のスプリントを記録。トップでは50回以上となっています。
2021年には前田大然選手が試合別スプリント回数のトップ20をほぼ独占。話題になりました。
ちなみにこのスプリント回数の定義もリーグなどによって異なるため注意が必要です。例えばブンデスリーガでは、14.4km/h以上で2秒以上、あるいは22.7km/h以上で1秒以上となっています。

スプリントの速度

スプリントとされる24km/hとはどれくらいの速度なのでしょうか。
これは50m走を7.5秒で走るペース。軽い50mダッシュとほぼ同じです。
つまり全力疾走ではないということ。とはいえこれを40回以上繰り返すのはかなり大変だといえます。

測定方法

ところで選手のスプリントはいったいどうやって計測しているのでしょうか。
答えはかなりのハイテク。
Jリーグでは2015年から「Jリーグトラッキングシステム」というものを導入しています。
これはメインスタンドに設置された2台のカメラが選手やボールを追尾(トラッキング)して、ピッチ上の座標を記録し続けるというシステム。
なんと軍事用のミサイル自動追尾システムを応用した技術なのです。

より重要なこと

サッカーのスプリントは24㎞/h以上で1秒以上の走行ですが、これはサッカー選手なら誰でも走れる速度。より重要なのは24㎞/hで走ることではなく、いかに速くこのスプリント速度に到達するかです。
また実際の試合での選手のトップスピードはスプリントをはるかに上回っています。各国代表クラスのサッカー選手が試合中に到達するトップスピードは平均で32㎞/h以上
動き始めを速くし、10mほどの間に爆発的にトップスピードに達することで、相手を置き去りにすることができるのです。

【サッカー】スプリント 最高速度

ではスプリントの中でも重要なトップスピードが速い選手は誰なのでしょうか。
日本と世界でスピードスターと呼ばれている選手たちをご紹介します。

前田大然

日本のスピードスターといえば、前田大然選手。
前述のスプリント年間トップ20ほぼ独占も快挙ですが、彼の場合はそのトップスピードも突出しています。
なんと36.9km/h!
文句なく、世界で最も速い選手の1人なのです。
その前田選手の50m走の記録は、手動計測ですが5.8秒
50m走の日本記録保持者である陸上・朝原宣治選手の記録が5.75秒ですから、前田選手がいかに速いかが分かります。

アントニオ・リュディガー

khelnow.comが発表した「2022年の世界最速のサッカー選手ランキング」の1位はレアル・マドリードのアントニオ・リュディガー選手。
日本がドイツに勝ったカタール・ワールドカップの試合で浅野拓磨選手を追いかけて「煽り走り」をしたあの選手です。
実は煽りではなく、彼の走り方はもともと「ハッスル走り」と呼ばれているもの。
あの独特の走法からリュディガー選手は36.7 km/hのトップスピードに達します。

キリアン・エムバペ

パリ・サンジェルマンの不動のエースでフランス代表のキャプテンでもあるエムバペ選手。彼の武器もスピードです。
エムバペ選手といえば誰も追いつけない独走ドリブル。もはやファウルでしか止めることができないと言われるほどです。
世界を驚かせたのは2019年4月のモナコ戦。
カウンターの場面でエムバペ選手はなんと平均38km/hで50mを疾走したと報道されたのです。
ウサイン・ボルト選手の世界記録の100m平均速度が37.58km/hですから、なんとそれ以上。
さらにエムバペ選手は2018年12月のリール戦では、50mの独走ゴールを決めた際に瞬間最速で44.7km/hを計測。
41.76km/h以上の最高速を出せば100mで9秒台を出せるというデータもあるため、エムバペ選手がもしサッカーではなく陸上に挑戦していたら世界記録を上回る可能性もあったと言われています。

まとめ

高度なトラッキングシステムの登場で計測できるようになったサッカーのスプリント。
回数だけでなくトップスピードやそこに至るまでの時間なども知ることで、選手の能力をより詳しく分析することができます。
そしてファンとしてはゴール数やアシスト数だけでない選手の指標を比較し合うのも楽しみの一つ。
画像の解析などで測れるようになれば、現役選手と過去の名選手のスプリント比較もしてみたいものです。

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