バレーボールは全世界で知名度の高いスポーツです。近年、日本バレーボールはレベルが高くなり、海外のトップリーグに挑戦する日本選手も現れています。
また、オリンピックの種目にも採用され多くの人が注目しています。競技者だけではなく、観戦者も楽しめるスポーツです。しかし、バレーボール選手のポジションやその役割を詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。
バレーボールはルールやポジションを覚えることで、より面白くなりますよ。
今回はバレーボールのポジションについて位置や役割をご紹介していきます。
バレーボールのポジションとは?
バレーボールで「ポジション」という言葉を使うとき、混乱することがよくあります。
それはバレーボールのポジションには2つの意味があるため。
ひとつは、位置を表現するポジション。
もうひとつは、役割を表現するポジションです。
この2つを混同してしまうと何を言っているのかわからなくなってしまうため、注意が必要です。
バレーボールのポジション(位置)
バレーボールには、「6人制」と「9人制」があります。オリンピックや世界大会などが行われているのは、6人制バレーボールです。
6人制バレーボールのポジション(位置)
6人制のバレーボールは大きく分け、以下の3つのポジションが存在します。
・レフト
・センター
・ライト
これはコートの左右で分けたポジション。
さらに各ポジションは前衛(フロント)と後衛(バック)に分かれています。
試合の場合、前衛・後衛それぞれのレフト、センター、ライトがローテンションされていきます。
9人制バレーボールのポジション(位置)
日本のママさんバレーなどでは今でも盛んに行われているのが9人制バレー。
9人制はフリーポジションで、選手はコート内で自由にプレーできるため、ポジションはコート内の各選手の位置関係を示します。
レフト、センター、ライトがあるのは6人制と同じ。一般的に3列になるため、前衛(フォワード)、中衛(ハーフ)、後衛(バック)に分かれます。
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バレーボールのポジション(役割)
バレーボールは自分のポジションの役割を果たしながら、チームの勝利を目指すスポーツです。選手はポジションによって、攻撃や守備に参加する割合が異なります。選手の中には攻撃専門や守備専門のポジションを務める人も存在します。
バレーボールのポジション(役割)は、以下の5つがあります
・アウトサイドヒッター
・ミドルブロッカー
・オポジット
・セッター
・リベロ
試合では、各ポジションが上手く機能しなければ勝てません。また、チームによって全てのポジションを取り入れていないこともあり得ます。
各ポジションについて、項目ごとに詳しく見ていきましょう。
アウトサイドヒッター(OH)
アウトサイドヒッターは、コートの左右サイドからスパイクする選手。このポジションは、チームの得点源となるエースや同等の選手が務めます。
試合中、ボールが上がってくる可能性が高いポジションです。また、ラリーが続いている場面や守備が乱れた時に攻撃を任されることが多く、チームのピンチを救う攻撃の柱と言えるでしょう。
アウトサイドヒッターに該当するポジションは、レフトとライトです。このポジションは攻撃だけではなく、レセプション(サーブレシーブ)とディグ(アタックを受ける)も行う能力が求められます。
アウトサイドヒッターは、攻撃から守備まで全てを行える技術を身に付ける必要があるポジションです。
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ミドルブロッカー(MB)
ミドルブロッカーは、「相手の攻撃を防ぐ」ことと「クイック攻撃」の2つの役割があります。相手の攻撃の際はブロックを行い、失点につながらないようにします。
例えば、相手のオープンスパイクやクイックの攻撃を受ける場合、さまざまな場所に移動しながらブロックするのです。ミドルブロッカーは、左右に俊敏に移動する体力や判断力が求められます。
その一方、攻撃の面ではクイック攻撃を中心に行いますが、このクイックは複数の種類があり、打ち分ける技術が必要です。ミドルブロッカーの攻撃は、試合の流れを左右する重要な攻め方の1つです。
オポジット
オポジットは攻撃を専門に行うポジション。別の呼び方として、「スーパーエース」とも言われています。オポジットは守備を行わず、攻撃のみに集中できるポジションです。
後衛の場合はバックアタックを行い、攻撃に参加します。オポジットを任された人は、体力と精神力の両方を求められます。
セッター
セッターは、攻撃を行う選手にボールを上げるポジション。このポジションは各選手の好みやクセを把握し、ボールを上げなければいけません。
レフト側にオープンのボールを上げる場合、選手の特徴に合わせ高さやボールの早さを調整し、さらに試合の状況に応じ攻撃方法を組み立てていくのです。
セッターは、味方の選手がスパイクしやすいようにトスを正確に上げる技術が求められます。さらに、相手のブロッカーの動きを読みながら瞬時に攻撃を決める判断力が必要です。
セッターはチームの司令塔として、とても重要な役割を担っています。
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リベロ
リベロは後衛でレシーブを専門に行うポジション。特定の選手が後衛になった時に交代が可能です。
リベロは、一般的にレシーブが不得意な選手に代わって守備を行うことで、チームは守備力の強化ができ、安定したレシーブが増えます。
ただし、リベロには特別なルールがあり、他のポジションのように攻撃ができませんが、守備に特化したリベロは、レシーブでチームを支える大事な存在です。
守備力に自信や定評がある人に、おすすめのポジションと言えます。
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まとめ
バレーボールは、ポジションごとに大事な役割があり、選手は自分の長所を活かしたポジションに就くことでチームに貢献できます。
今後、バレーボールを始める人は様々なポジションに挑戦し、自分とチームに適した役割を見つけ出しましょう。
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