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フットゴルフの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

家族みんなで気軽にできるスポーツといった時、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか?

みんなで仲良くお散歩=ウォーキングをするのも立派な運動の一つであり、日本人の競技人口で最も多い運動の一つがこのウォーキングだと言われています。

そんな中、家族と一緒に気軽に遊べるスポーツとして有名なもののひとつがパターゴルフでしょう。小さなゴルフ場で、家族で一緒にエリアを回り、誰が一番良い点数だったかと競い合った記憶がある人も多いのではないでしょうか。

昔から日本人に親しまれていたゴルフという競技に、サッカーを融合させたニュースポーツがあることを皆さんはご存知でしょうか。

今回は道具を使わず足でボールを入れ合う競技、フットゴルフについてご紹介いたします。

フットゴルフの起源・歴史について

フットゴルフはその名の通り、ゴルフクラブではなくサッカーのように足を使ってボールを扱うのが最大の特徴です。勿論、実際生身の足で当たるため危険性と扱いやすさを考慮し、使うボールはゴルフボールではなくサッカーボール(5号球)となっています。

この競技が生まれたのはオランダでのことだと言われています。サッカーボールを使ってゴルフをすると面白いのでは?という発想は昔から存在していました。それを競技として確立したのがオランダ人のミハエル・ヤンセン氏とバス・コルステン氏の2人だったのだそうです。

きっかけは彼等が、サッカー選手達がやっているとある遊びを耳にしたこと。彼等は練習を終えた後、ロッカールームになるべく少ない打数でボールを蹴り込むということをして楽しんでいたのだそうです。そこから着想を得て、フットゴルフという競技が生まれたとされています。

彼等は2008年にオランダでプロサッカー選手を集めて初のフットゴルフ大会を企画します。さらに翌2009年には第1回「オランダ選手権」を開催し、少しずつフットゴルフのルールの基礎を固めていったとされています。

日本におけるフットゴルフの歴史について

日々ニュースポーツが生まれている昨今ではありますが、その競技が広く認識され、故郷の国で広まり、さらに外国まで広く周知されるようになることは並大抵のことではありません。

外国で生まれた数々のマイナースポーツの多くが、未だに日本では普及していないということもありますし、逆に日本にある様々なスポーツが外国では名前さえ知られていないということも珍しくないのです。

そんな中、フットゴルフは“史上最速で世界中で発展したニュースポーツ”と言われているのをご存知でしょうか。先述したように、競技が正式にオランダでルール化したのは2009年のことですが、それから僅かな期間で急激に世界中に広まっていったのです。

日本もそんな国の一つです。日本でフットゴルフ協会が設立されたのは、ルール化から僅か5年後の2014年のことだったと言います。なんとその直後からジャパンオープンなど賞金トーナメントも開催されているのです。

2019年12月時点ですでに、フットゴルフが楽しめるコースは国内で14カ所にも及んでいます。

フットゴルフと関連のあるスポーツ

フットゴルフの元となった競技が、ゴルフとサッカーの二つであることは言うまでもありません。特にゴルフは、家族でもレジャーで楽しめる競技として依然高い人気を誇るスポーツだと言えるでしょう。

ゴルフという競技の起源は諸説あり、どれが正しいのかはいまだに定まっていないところがあります。

15世紀頃には、スコットランドで現代行われているゴルフ相当の競技形式が整備され、大流行していたといいます。

1457年になると、スコットランド王国国王ジェームズ2世によって、ゴルフ禁止令が出される事態となっています。これはゴルフにふけって、貴族達が弓術の鍛錬を怠るようになってしまったからだとか。

これがスコットランド史におけるゴルフの初出であるとされています。

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フットゴルフの競技人口について

世界の競技人口の正確な数はわかっていませんが、現在フットゴルフが欧米を中心に40カ国以上で楽しまれており、急速に普及しているスポーツとなっているのは間違いありません。
特にアメリカでは既に600コース近くでフットゴルフがプレーでき、イギリスでもその数は200を越えているとされています。

また先述したように、日本においても現在フットゴルフができるゴルフ場の数は全国に12箇所に上ります。コンペなどに参加した人々の人数を集計したところ、興味を持っていたり競技を行おうと考えていたりする人達の数は延べ1万5千人にも及ぶとされています。

世界のみならず、日本においても急速に人気を高めているスポーツであると言えるでしょう。

フットゴルフのルールについて

サッカーボールを蹴ることにより、ゴルフ場に作られた18ホール、あるいは9ホールをゴルフとほぼ同じルールで行うのがフットゴルフです。

シューズはサッカーと違ってスパイクは禁止となっており、芝生を傷つけないものを求められます。決まった服装はなく、ゴルフ場に配慮できる範囲であればカジュアルな服装で構わないとされていますが、推奨されているのは襟付きのシャツにハーフパンツ、ハイソックスのスタイルとされています。

ゴルフと同じようにカップを狙ってホールを回っていきます。足でサッカーボールを蹴ってカップに沈めるまでプレーして、何打で上がれるかを競うことになるのです。ただしサッカーと違ってキックの際に足の裏を使うことや、ボールをすくい上げることは禁止されているので注意が必要です。

フットゴルフには“ストップルール”というものがあるので、ボールが完全に止まった時に選手が「ストップ」と宣言することにより、その後に風などでボールが動いても最初の位置に戻すことができるのです。

フットゴルフの国際的な大会について

誕生して間もないスポーツにも関わらず、フットゴルフはめざましい勢いで進化を遂げています。

その最たるところが、国際大会が非常に早く開催されたことでしょう。22012年に国際フットゴルフ連盟が設立され、その年にはハンガリーで第1回ワールドカップが開催されているのです。

2016年1月にはアルゼンチンで第2回ワールドカップが開幕。26カ国が参加することとなりました。さらに、2018年12月にモロッコで第3回ワールドカップが開催。なんと33カ国が参加し、合計約500名もの選手が出場して行われたと言います。

世界から見た日本のフットゴルフの強さのレベル

2016年に行われたワールドカップの第2回大会では、日本代表16名のうち9名が予選突破を果たしています。

初日はあまり実力を発揮できてないと言われた日本代表でしたが、第2ラウンドでは八谷選手、安村選手、桑田選手の3人がパー以上のスコアを残すなど、世界と戦えることを充分にアピールしています。

また2018年の第3回大会では、前回大会の雪辱に燃える日本代表が大きな進歩を遂げています。総勢22名が参加した日本代表のうち、男子の部では鈴木秀成選手が通算イーブンパーで20位タイ。
女子の部では前田春香選手が単独16位、阿漕洋子選手が18位タイと3名がトップ20入りという好成績を収めています。

開催の都度進化を遂げていく日本代表チーム。次回開催時には、さらなる飛躍が期待できること間違いありません。

まとめ

いかかでしたでしょうか。現在プロ選手というものがいないからこそ、努力と成果次第では誰でも日本代表になれる可能性を秘めているのがこのフットゴルフというスポーツです。

また、広大な天然芝の上でサッカーボールを蹴る爽快感はまさに格別。これからもさらに人気が高まっていくスポーツであることは間違いないでしょう。

興味を持った方は是非、さらに詳しくチェックしてみてください。

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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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