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【スケートリンク】作り方を調査!関係する仕事もご紹介!

夏のオリンピックの花形の一つが競泳ならば、冬のオリンピックの花形とも言うべきスポーツの一つとしてフィギュアスケートの名前を挙げる人は多いことでしょう。

華やかな衣装を身に纏い、音楽に合わせて舞い踊る選手達の姿は、いつだって私達の心を魅了して離さないものです。

また、同じく氷上で滑るスポーツとしてスピードスケートという競技もあります。

普通に走るよりもはるかに速いスピードリンクを滑っていく姿はフィギュアスケートとは違う爽快感があります。

そんなスケート競技のため、なくてはならないもの。それが、あの美しい白い氷を張った舞台であるスケートリンクです。

オリンピックのみならず、一般の人々が楽しむレジャー施設としても活躍しているスケートリンクですが、その仕組みについて詳しく知っている人は多くないのではないでしょうか。

今回はアイススケートと、そのスポーツを支えるスケートリンクの仕組みについてご紹介します。

アイススケートってこんなスポーツ!

スケートとつく競技にはアイススケート以外にもローラースケートがありますが、一般的にスケートと言った場合は氷上のスケートを指すことが多いようです。

氷を張ったスケートリンクの上を、ブレードがついた専用の靴、スケート靴で滑る競技全般を指します。

スケート靴のブレードにより、リンクとの接地面積が狭くなり、摩擦抵抗が最小限に抑えられるというのが大きな特徴です。

さらに、体中心から外側に向かって蹴りだす力により、平地よりも少ない体力で高速滑走ができると言われています。

もっと具体的に言うと、スケート靴についているブレードの先端のエッジが重要な役目を果たしているそうです。

摩擦係数が元々少ないところに、さらにエッジが機能する事でブレードがうまく氷に食い込み、その結果エネルギーを伝えて走ったり止まったりを容易にしているのです。

ちなみに同じアイススケートであっても、競技によって履いているスケート靴の種類が違うことは有名でしょう。

そんなアイススケートの代表的スポーツの一つがフィギュアスケートであり、華麗な衣装美しいダンスステップ鮮やかなジャンプが大きな特徴となっています。

スケート靴は一般のスケートリンクで多く使われている、フィギュアスケート専用のスケート靴を使用しています。

先端のギザギザしたトウピックという部分が特徴的です。

一方、もう一つの代表的なスポーツであるスピードスケートは、とにかく速く鋭い選手達の滑りが魅力です。

この競技で使われるスケート靴は、フィギュアよりもずっとブレードが長く、そして薄く作られています。

ジャンプなどを行う必要がないため、フィギュアと違って先端のギザギザ部分はありません。

より速く滑ることに特化した、専用のスケート靴であり、フィギュアのスケート靴よりもブレーキがかけにくいと言われています。

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スケートリンクの作り方

そんなスケートに欠かせないスケートリンクですが、実は非常に地道な作業を積み重ねて作られているのです。

とても寒い環境で一気に凍らせればいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、そもそもスケートリンクは氷の上を多数の人が延々と滑り続けるためのものです。

安全、かつ頑丈でなければいけません。

丈夫で溶けにくい氷を作るためには、相応に手順を踏まなければいけないのです。

水を流す前の準備段階

まず、水を流すよりも前に準備が必要です。

スケートリンク予定の場所を用意したら、氷を張るエリアの高さを水平に保った上で、防水シートをかぶせる作業を行います。

これだけでも何十時間もかかるそうです。

これは、水が余計なところに漏れないための作業です。

まだ水を撒くわけにはいきません。続いて水を凍らせる主役、冷却管を準備します。

太さの直径は1cmほどの冷却管を、2000本以上リンクに敷き詰めていくのです。

この冷却管の中を通っているのは、氷点下でも凍ることがない不凍液というもの。

この不凍液をマイナス15℃ほどまで冷やして、それによって水を凍らせていくことになります。

しかし、この冷却管の配置が非常に重要であり、これをきちんと均等に並べていないと綺麗な氷ができないそうです。

いよいよ水を撒く

冷却管の準備ができたら、いよいよホースで水を撒いていきます。

一度に大量に撒くわけではなく、何度も何度も分けて撒いていくことにより、少しずつ氷を積み重ねて厚くしていくことになるのです。

水を撒いて氷の層が出来るのを待ち、層ができたらまた水を撒いて、を繰り返すという非常に地道な作業です。

スケートリンクの氷は最低でも5cm以上の厚みがなければいけないので、本当に気が遠くなるような作業と言えます。

そして、それ以上の厚みまで氷が完成しても、まだ終わりではないのです。

頑丈にする作業

なんと、せっかくできた氷を割ってしまうという工程があります。

勿体ないように見えるかもしれませんが、これが非常に重要な作業。

製氷車をリンクの上で走らせて氷を割っていくのですが、重みで負荷を加えて氷を割り、その割れ目に再度水を撒いて凍らせる氷の密度を上げることができるのです。

この作業で、氷はさらに頑丈に、安全になります。

とあるスケートリンクでは、なんと作業を始めてから100時間以上の時間がかかるのだとか。

屋外にあるスケートリンクか、屋内にあるスケートリンクかにもよりますが、スケートリンクはそんな非常に地道で根気がいる作業の上成り立っているのです。

スケートリンクを支える、多くのスタッフ!

そんなスケートリンクを支えるのは、スケートリンクの現場で働く多くのスタッフです。

主に窓口業務貸し靴業務氷上業務などがあります。

氷上業務とはその名の通りで、リンクの上で滑りながら、困っているお客さんや危ない滑りをするお客さんに声をかけたり、初めて来た方に滑り方を教えてあげたりする作業です。

氷の状態チェックやリンクサイドの掃除も氷上業務を行うスタッフの仕事になります。

ちなみに、当たり前ですがリンクの上で滑りながらの仕事なので、氷上業務をやる人にはある程度スケートの技術が必要になってきます。

実際、この仕事に応募してくる人の多くはスケート経験者であるのだとか。

また、氷上のスタッフには専門職の人もいます。

傷ついた氷をなめらかにするのは、まさに氷のエキスパートの仕事です。

整氷作業員は刃のついた整氷車に乗り、リンクの表面にできた傷を削ってなめらかにしていくのです。

天候、競技によっても求められる氷の状態や対処が変わってくるので、まさに繊細かつ丁寧な仕事が必要となってくるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

人々を魅了してやまない、スケートの世界。

その影には、地道なスケートリンク作りと、リンクを支える多くのスタッフの活躍があるのです。

興味を持った方は是非、さらに詳しくチェックしてみてください。

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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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