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【サッカー】ボランチの役割とは?必要な能力や適性も解説!

ボランチはサッカーのポジションの中でも重要なポジション。
しかしサッカーのポジション名は複雑で、ゴールキーパー、フォワード、ディフェンダーなど一般的なポジション名に「ボランチ」はありません。
ボランチとはどこの守備位置でどのような役割を担うポジションなのでしょうか。
今回は、サッカーのボランチの意味や役割を解説。
ボランチの有名選手や必要な能力、適性もご紹介します。

【サッカー】ボランチとは

【サッカー】ボランチの役割とは?必要な能力や適性も解説!①
まずはボランチの位置と語源、言葉の意味から解説します。

ボランチの位置

ボランチはミッドフィールダー(MF)の中心で、ポジション的にはセンターミッドフィールダー(CMF)の底の位置になります。
さらに細かく見ていくと、攻撃的ミッドフィールダーとディフェンス(DF)の間。
ではなぜわざわざ「ボランチ」という言葉を使うのかというと、その役割が重要だからです。

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ボランチの語源と意味

ボランチの語源は、ポルトガル語の「舵取り」や「ハンドル」
その名の通り、チームの舵取りをして、攻撃の際にはパス回しの中心になり、守備では味方の動きをサポートすることが仕事になります。
しかし実はボランチにはもう一つ、名前の由来があるのです。
それは1939年代末からブラジルで活躍したミッドフィールダー、カルロス・ボランチという選手。
彼が中盤の深い位置で守備の要となりながら攻撃の起点にもなったことで、「ボランチのようにプレーしろ」と言われるようになり、いつしかそれがポジションの名前になったとも言われているのです。

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【サッカー】フォワードの役割や特徴を調査!どんな適性が必要なの?

【サッカー】ボランチの役割

【サッカー】ボランチの役割とは?必要な能力や適性も解説!②では具体的にボランチの役割とはどのようなものなのでしょうか?

攻撃の起点になる

ボランチの主な役割はパスを出して攻撃の起点になることです。
ボランチのポジションは相手の圧力が少なく、ボールを持ちやすい位置。
そこからパスを前線に送り、攻撃のチャンスを多く作ることが大きな役割となります。
またディフェンダーからパスを前線に繋げていくビルドアップでは、後ろからのパスを受けて展開する役割も。
このとき単調な攻撃ではなく、ロングボールやショートパスなどバラエティ豊かな攻撃を組み立てることでゲームを支配するのがボランチの仕事です。

センターバック前のスペースを守る

ミッドフィールダーの底に位置していますから、守備も重要な役割となります。
相手はボランチの後ろとセンターバックの前の空間を使ってゴールを狙ってくるため、突破されないことが非常に重要。
相手にスペースを使わせないよう、ボールを奪うことが求められます。
ここで素早くボールを奪うことができれば、カウンター攻撃につなげることも。
他の選手との連携を使いながら守備を行います。

ゲームを読んで動く

ボランチはフィールドの中心にいることが多いため、全体のバランスを見てサポートに入ることが可能。そうすることで全体の配置のバランスを取る役割を担います。
まさに舵取り。
選手全員が適切な距離をとってリスクを分担するためにも、中心となるボランチの位置取りが重要になります。

ボランチの人数や特性による役割

ボランチの主な役割は上記の3つですが、人数や選手の特性によっても役割が変わってきます。
まず、ボランチが1人の「ワンボランチ」の場合、選手たちの真ん中に位置して全体のバランスを取ることが主な役割。
ボランチの前にいる2人のミッドフィールダーと協力し、トライアングルの形を作りながら動きます。
このとき、ボランチが攻撃的な選手なら守備力よりも展開力を重視。パスを使って多彩な攻撃を繰り出し、得点のチャンスを作るのが狙いになります。
逆に守備的な選手の場合はディフェンスライン前の壁としての機能を重視。相手の攻撃を素早く止めて、カウンターを狙うことになります。
守備専用のボランチはアンカーと呼ばれることも。
どのタイプが配置されてもバランスを取れる位置取りが大切になってきます。
ボランチが2人の「ダブルボランチ」の場合は、ディフェンスライン前のスペースを埋めることが主な役割。
またこの場合は一方に攻撃的な選手、もう一方に守備的な選手を組み合わせることが多く、互いにカバーし合いながら攻撃と守備を行います。

【サッカー】ボランチの有名選手

ボランチはチームの中でもかなり重要な役割を担うポジション。
ではボランチにはどのような選手がいるのでしょうか。

稲本潤一

日本代表の名ボランチとして多くの人の印象に残っているのが、稲本潤一選手です。
攻撃型の守備的ミッドフィルダーであるボランチを日本人選手として初めて体現した選手と言われています。
2002年の日韓ワールドカップでは初戦のベルギー戦、2戦目のロシア戦でゴールを奪い、日本を決勝トーナメント進へと導きました。

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遠藤航

現在の日本代表のボランチといえば、遠藤航選手。
ブンデスリーガで2季連続デュエル王にも輝き、日本代表のキャプテンを務めた遠藤航選手は世界のトップボランチの1人
相手の背後からスルスルと近づいてボールを奪うのが上手く、攻撃に繋げるイマジネーションとアイデアも豊富。周囲の状況を高いレベルで把握していて攻撃の起点になることから、3期連続でシュトゥットガルトのキャプテンにもなりました。

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セルヒオ・ブスケツ

多くのサッカー専門家から世界最高のボランチと言われているのは、スペイン代表としても活躍したセルヒオ・ブスケツ選手です。
絶対に負けないデュエル、堅実な守備から、攻撃の起点となるパスを的確に前線に送り、「バルセロナの心臓」とも呼ばれました

【サッカー】ボランチに必要な能力や適性

【サッカー】ボランチの役割とは?必要な能力や適性も解説!③役割がチーム事情によっても違うため、ボランチに求められる能力や適正はさまざま。
とはいえ共通して必要なものもあります。

判断能力

舵取りであるボランチに最も必要なのは判断能力と言われています。
どのようなパスをどのタイミングで使うのか。
今は速攻をすべきときなのか、それともじっくり攻めるべきか。
どのタイミングで相手に詰めてボールを奪うのか。
瞬時に判断しないとせっかくのチャンスを潰し、ピンチを招くことになってしまいます。
そのためボランチにはサッカーのセオリーを熟知し、先を読む展開力も身につけている選手が理想です。

ポジショニング能力

さまざまな判断の中でも重要なのがポジショニング
中盤を広く動き回ってチームのバランスを取るボランチは、自分だけでなく全体の位置を考えてプレーする必要があります。
ボランチは選手全体の真ん中を意識してポジショニングすることが重要。
このポジショニングの感覚を養うことが求められるのです。

パス能力

攻撃時に必要なのがゲームメイク力
そのためには短いパスや正確なロングパスなど、多彩なパスを使える能力が求められます。
パスのバリエーションが豊富なら、相手に読まれずに一気にチャンスを作ることが可能になるのです。

守備力

攻撃の起点となり、パスを出すためにも、守備力が重要
ボランチが素早くボールを奪うことでピンチを防ぎ、同時にチャンスを作ることができます。
しかもボランチの守備はセンターバックとは違い、確実に相手を止めるばかりではないところがポイント。
相手を遅らせて味方が体勢を整える時間を稼いだり、味方と連携して相手のパスコースを制限したりするなど、多彩な守り方もできることが理想です。

コミュニケーション力

ボランチはまさにチームの舵取りになる役割。
選手の中心にいて、味方のポジショニングなどの指示出しもします。
この指示出しはセンターバックや、最近ではサイドバックが行うことも。
チームによって実際の舵取りの役割は異なりますが、ボランチが良い指示出しをすれば前の守備が安定するというメリットがあります。
そのためにも普段からチームメイトとコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていることが大切です。

まとめ

チーム事情によって求められる役割や能力が大きく異なるボランチ。
攻撃的な選手なのか守備的な選手なのか、その違いでチームのスタイルや狙う作戦を読み取ることもできます。
ボランチの動きに注目すれば、サッカーの見方が変わるかもしれません。

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